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1、あらわ。


例えば「あ」から始まる、明るい・空ける・開けるなどといった単語がそうである。胸が開き、呼吸が塊となって外へ押し出される。これが「あ」という発声の生理の特徴である。とっさの悲鳴や叫ぶときの発声も、「あ」の母音が基になっている。

こうした意味で、同じ発声で違う言葉を話しているのであるが、その実、その根深いところでは同じ意味のことを話しているのである。すなわち、自分があらわになって、えぐれて剥(む)き出しになっているのである。

潜在から顕在へ、内から外へ、内面から外面へ、影から光へ、暗から明へ、下から上へ・・・。要は、そうした移り行く気分や心の、衝撃の頂点を意味している。



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