| index＜ 日誌 ＜ ao強制力 ＜ 21-21「制約G、さだめ」 |
| しかしこうしたことは、実は、非常に興味ある事実に注目させられる。それはひとことで言うと、人間というのは、すでにある現実のものを通してしか、自分というものを表現し得ないということである。 自分が知らないもの、わからないもの、未知のもの、正体不明のワケの分からないものについても結局は、自分がすでに知っている現実のものを通してしか理解し出来ず、また、それを表現も出来ないということなのである。 そして同時に、そこから自分が知らないものも理解して行かなければならない、ということなのである。そしてそれが現実にない場合、それは自分のなかの、観念の世界の得体の知れない暗示として、あるいは何かしらの象徴として映し出されているのである。 |
index＜ 日誌 ＜ ao強制力 ＜ 21-21「制約G、さだめ」