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4、時間の長さ。


たしかにこれは、歴史上の非常に長い期間をとって見れば、それは変化の著しい変異として見られるが、しかしこれを、歴史上のほんの一時的な瞬間だけに限って見るならば、それは変化しているのかどうかも分からない、とても小さな変化に過ぎないのである。

要するに、時間的くり返しの長さによって、その変化の大きさが違ってくるということである。

例えば数十年単位の非常に短い「くり返し」であれば、一時的な習慣の変化として現れ、それが例えば数万年に及ぶ非常に長い「くり返し」であれば、身体そのものの構造やカタチ、外見上の身体的特徴にまで変化を及ぼして来る、ということなのである。そしてこれを私たちは「適応」と言っているのである。



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