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無意識の情緒の世界。このような閉じた感覚だけの世界に、自分の対象は存在しない。あるのは、自分自身に対してだけである。だからそれは、閉じた自分だけの世界なのである。 自分が自分に対して喜び、悲しみ、怒り、あるいはまた憂欝になったりしているのである。だから、情緒の世界に居る人間の目は誰も見ていない。相手としての対象というのが、もともと存在しないのである。あるのは、対象としての自分自身なのであって、自分が自分に対してそう感じているのである。 だからまた、そうしたときの情緒とは、相手の存在しない感情のための感情、すなわち、情緒なのである。相手なき怒り、相手なき喜び、相手なき親しみなどとして感じられているのである。 |
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