index< 日誌 < av表情 < 23-15「偶然の錯覚」p14


3、生理の反射作用。


そしてこれが自分にとっての意味であり、真実であり、原因なのであり、また、そうした心の状態が、現実世界のすがたのように思えてくるのである。また、そのように思うようにもするし、そう思わなければならないのである。

そうやって自分の心の状態に、意味や現実性が与えられるのである。そうして現実的にも、精神的にも自分の存在というのが安定し、現実世界での自分の立場が維持されるのである。

それは、自分でもわからない、自分の中にある得体の知れない心の動きについて、自分自身で納得のいく説明が求められているのである。そして、それはまた、自分自身に対するその根拠を必要とし、そして無意識の肉体の営みが、それに対して答えているのである。

戻る。                   続く。


index< 日誌 < av表情 < 23-15「偶然の錯覚」p14