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それは、カテゴリーの中の表情や動作で理解される。ただ既存のカテゴリーに従って当てハメてゆくだけなのである。従ってそれは、その理由や意味などといったこととは無関係の、形式的な表面上だけのカタチに過ぎないのである。 必要なのは、目に見えるカタチだけであり、その中身や理由といったものとは関係がないのである。だからまた、本来、別々の感覚や情緒といったものが、同一の表情やポーズとして表現されるのである。あるいはまた、表現されてしまうのである。 心的状態とその現れとしての表情や仕草といったものは、本来、別々のものなのである。しかしまた、心的状態はこの別のものを通してしか、自らを表現し得ないのである。このようにして、本来別の情緒や感情といったものが、同一の表情や仕草でもって表現されているのである。 |
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