index< 日誌 < v夢の中 < 23-23「夢の根源」p8 |
すがたカタチが問題なのではない。それを仮空のイメージとして夢の世界に送りだした、ぼく自身の心の中が問題なのだ。本来のぼく自身の心の中にあって、ぼくを動かし、強制し、支配してきた、そうしたぼく自身の心の中の、よく見えない部分こそが問題なのである。 気づかず、知られず、見えることもなかった、ぼくの心の闇の中にあって、ボヤけてボンヤリしたマダラ模様の得体の知れない部分が、ぼくの中で「赤いワンピースの女」というカタチで映し出されたのである。浮かび上がってきて、そして現れ出てきたのである。 この夢の中の、ぼくにとって非常に近しい女は、ぼくが生きている現実とは何の関係もない。そうした、現実との接点のない世界にしか現れることのない、仮想の存在なのである。現実との接点がないがゆえに現れることのできた、そうした純粋に空想上のイメージの世界なのである。 |