index< 日誌 < l見えないもの < 23-37「見えない世界3上下の人間関係」p8 |
自分の後ろに居るかも知れない、強力なバックの存在を暗示するのである。自分一人では恐くて何もできないのに、やりたい放題やりまくって、都合が悪くなるとそうしたバックの存在を仄(ほの)めかして逃げようとするのである。実際、そうして逃げることが出来るし、そしてたいていそれが通用するのである。 それしかないのである。自分に何の能力もない以上、そうするしかないのである。そうしなければならないのである。それだけが、自分が生きて行く方法であり、そうやって生きて行くしかない立場の人間なのである。 もしも自分の中に、自分を反省する自己意識が少しでもあれば、当然、その積み重ねがあるはずで、それは蓄積されることはあっても減ることない精神の自意識なのである。そして、それさえあれば、どこかで自分が立ち直ることが出来たはずなのである。そしてそれが大人になっても出来ないというのは、もともと自分の中に、それが無かったのだということなのである。 |