index< 日誌 < aj情緒< 23-46見えない世界10「共有される情緒」p2 |
自分の意志とは別の、自分自身の肉体内部の営みが、それを通して他人の心情や情緒といったものを伝えてくるのである。そうした意味で相手の「心」、ないし情緒といったものが、自分の身体の中に入り込んできているのである。 しかしまた、だからこそ私たち人間は、相手の心情といったものを知り、また、感じるといったことが出来るのである。それは言葉や思考の世界ではなくて、それ以前の、自分自身の肉体の世界なのである。 数万数億年に渡って形成されてきた、自分自身の肉体の中の世界なのである。しかしまただからこそ、正直でもあるし、自分の意志ではどうにもならない世界なのである。 しかしまた何よりも、私たち人間はそうやって互いに知ることが出来るし、触れて、感じて、つながり、交感し、広がって行くことが出来たのである。 |