index< 日誌 < av表情< 23-55情緒の世界8「意識を支配するもの」p11 |
このような自己の無意識の世界の中で、自分で自分を見て感じて触れている。まるで自分を他人のように見ている。そして、このような自分自身の肉体の営みの中で、自分の本来の姿を感じ取っているのである。 そうして、そこに自分の存在の理由を求めているのである。そしてそれは、自分自身の肉体の中にしかないものなのである。 しかし、肉体だけでは何も分からない。肉体のその時間的・歴史的な営みと、その現れ――行為や仕草、そしてその表情――の中で、私たちは自分自身を知り、理解し、確かめているのである。 そうした意味で、自分自身の肉体が示す、表情や行為といったものをより広く見渡すと、信仰や宗教と同じものということが出来る。法律や文化、社会のシステムもそうである。それは自分の肉体の延長なのである。 |