index< 日誌 < av表情< 23-68「偶然の最適化」p5


1、あり得ない存在。


たとえ間接的であっても、それらがどこかで繋がっていて、関連し合っている。あるいはまた、それが直接に関係していなくても、さらにまた、それがジャマであったり、むしろそれが疎外されたり、意志に反するものであったりしても、それらがどこかで連鎖し影響し合っていて、そうしてそれが全体として一つの表情や身振りを作り出しているのである。

そしてそれらは、全体として見た場合に始めて、一つの行為や表情として見えてくるのである。なぜか? どこかで関連し合っているというのは、何を指してそう言えるのか? それは人間の身体がそうなのである。

自分という閉じた世界にあって、たとえその各部分の一部分といったものがバラバラで、それぞれが勝手に動いているように見えても、そうしたバラバラな動きそのものが、同一のシステムの一部分を構成しているからである。

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