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2、意識する主体。


しかし、こうして自分で自分を意識するということ自体が、すでに意識する存在であって、自分で自分を対象として他人のように接しているのである。

しかしまた、だからこそ、自分自身の表情といったものを、それ自体が本来持っていた必要や実用性から切り離して、それ自体が分離して自律したものとして、自分で自分の表情をコミュニケーションの手段として、利用することが出来るようになったのである。

あるいは、それを利用するようになった、利用せざるを得なくなったということである。自分を取り囲む外的環境といったもの、そして、自分の中の内的歴史的な必然性といったものが、それ以外の選択を許さなかったのである。

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2019-0104-0113