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2、歴史と言えない。


たとえ言語や道具が使われ始めたとしても、それだけで歴史として自らを意識することはない。それは歴史というよりも考古学の領域である。人間が、自分に対して自分を省みて、そしてそれを意識し、自覚して始めて歴史が生み出される。

それは歴史が伝えられなかったり、その遺物が残っていないから、現在の我々に知られていないのではなくて、もともと歴史そのものがないのである。そうした自らの意志がなかったのである。だからそれは、歴史とは言えないものなのである。

また、それは歴史とは別のものなのである。それは知られることも気づくこともない、また、そもそもそれが歴史ではない、そうした世界なのである。それは、歴史とは言えない世界なのである。

戻る。                続く。

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2019-0104-0113