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2、憑依。


たとえ、表情の顔表面のシワやデコボコや、硬さ柔らかさ、鋭さや穏やかさ、丸みや鋭角といったもの。そしてその見え方、輪郭の捉え方、感じ方、そしてまた、その印象の残り方といったものは、個人によって全く別のものにならざるを得ないのである。そうしたことが、個人の誇大妄想や錯覚、誤認や誤解の動機にもなっている。

そしてまた、このような錯覚や誤解、そして幻覚や白日夢との間に厳密な境界線などないのである。それぞれが、それぞれの間を行ったり来たり、出たり入ったりしているというのが実情なのである。

しかしまた、このような憑依、乗り移り、成り済まし、コピーといったものが無意識の世界なのであって、何にもかもが、自分の都合と利害でもって解釈され、関連付けられ、観念化されているのである。

戻る。                続く。

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2019-0101-0104