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従って、変化というのは当然、時間の経過を伴うのであるが、それは自分自身の感じ方や意識の仕方の変化をも意味している。それは自分で自分を見ている。自分が変化したから、それに気づく自分が意識されているのである。そしてこれを自意識と言っているのである。 そして、こうしたことが、自分自身の観念の世界や意識の世界を支配し規制している以上、それはただたんに、感覚の感じ方に留まらない。感覚の感じ方といったものがすでに支配され強制されている以上、その人間関係の倫理観や道徳、ものの良し悪しや、趣味や、好き嫌いの傾向といったものを制約し方向づけて行く。気質や気性といったものもそうである。 あるいは他の言い方をすれば、そうした馴れや習性、クセといったものが、そこで生きる者にとっての正義や常識、ものの良し悪し、そしてまた、自分たちが信じるものの宗教といったものを方向づけてゆく。さらにまた、政治体制や文化のシステムといったものもそうなのである。 |
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2019-0121-0126