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4、舞台。


そしてこれが、自分自身の肉体のカタチとその営み、そしてさらに、その生き方や記憶の意味なのである。それは他人から与えられ定められたものなのであるが、しかし、これが自分にとっての現実なのである。

このようにして私たちは、自分の肉体と生き方の中に、自分自身の意味と理由を見ているのである。このようにして自分を省みている。あるいは、このような自分自身に対する問いかけ自体が、自分で自分を意識する舞台になっているのである。

このようにして、自分が見るもの、聞くもの、触れるもの。そうしたことのすべてが、自分にとって何か意味のあるものとして自分に迫ってくる。そうして、外の現実の世界に映し出された自分自身のすがたを見ているのである。

そして、これが自分にとっての現実なのであり、自分と外の世界とのかかわり方なのである。それは、自分自身の肉体のカタチとその記憶に基づいているのであって、そしてこれが私たち人間の生存と存在の条件となっているのである。

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2019-0214-0221