index< 日誌 <av表情 < 23b-40「顔面」

「顔面」


人間は、自分というのを他人を通して見ているのであって、自分の顔面の表情といったものは、その他人との交流の窓口になっている場所なのである。そして、この自分自身の表情がもたらす、相手の反応を通して自分を感じているのである。

今まで気づくことのなかった、自分という者を意識するのである。もちろんそれは意識的というよりも、無意識の自分でも避けることの出来ない、自分自身の肉体内部から発せられる、やむにやまれぬ抑揚の流出としてである。

しかしまた、だからこそ情緒的なのであって、自分でも自分がコントロールできないのである。それは、自分の外への表出を求めていて、そのための何らかのカタチを必要としていて、それが感情であり、行為であり、動作なのである。そうして自分で自分を意識しているのである。

履歴へ                

index< 日誌 <av表情 < 23b-40「顔面」
2019-0126-0207