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愛、敬い、従う、そして祈り、尊ぶ・・・。このような、自分を何かへと誘い、そしてそれへと結合しようとする感情は、どこかで、その根底で恐怖と結びついている。つまり、このような恐怖から自分を遠ざけたり、拒絶したり、あるいはそれへと結合しようとしているのである。 そうして自分を、愛と祈りの世界に拘束することによって、恐怖から逃れようとしているのである。自分で自分を拘束し、縛りつけ、自分のまわりに壁を設けようとしているのである。あるいは、壁そのものを壊して自分を失うことによって、恐怖から逃れようとしているのである。 そうせざるを得ないのである。恐怖というのが自分と両立できない感情だからである。和解したり、黙認したり、容認したりすることが出来ない感情だからである。自分の人格さえなければ、そんなことに苦しまなくて済むのである。しかしまただからこそ、愛や祈りという感情は、自分にとってどうしても必要な感情となっているのである。 |
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2019-0221-0307