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「ひらめき」


閉じた眼の中の薄ぼんやりした暗闇の中から、何も定かでない、何かの点に過ぎない印象のカケラがサインとなって、それがあちこちから繋がり合って線になり、そして模様のパターンとなって、すがたカタチを表わしてくる。

サインと化した何かのかすかな記憶のカケラが、あちらこちらから集まって来て、つながり、拡がって、ふくらんできて、何か得体の知れないイメージを浮かび上がらせている。

あるいは、何かの印象のカケラが衝動のキッカケになって、そこからまた、様々な印象やサインが呼び起こされ、つながりあって、そしてそれが一つの全体としてイメージを作り上げている。

本来、バラバラであるはずの無関係な印象とといったものが、何らかの目的の下に、つながって連鎖し、連動しているのである。しかしこれは、肉体の生理の世界が作り出した、まったくの偶然と錯覚の世界なのである。

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2019-0221-0307