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5、外からの選択。


そして、これを人間の側から見ると、このような全体としてのバランスに適ったタイプの人間だけが、残り続けることが出来たということである。これは人間の類型のことであって、時代がこの類型を選択するのである。

それは、このような類型の人間の、自己の自律性や原理といったものが、人間を取り囲む環境の、全体としてのバランスに適っていたということである。そして、この適っているということが、自己の個性であり、傾向の特徴だったのである。

なぜなら、この「適う」というのが無ければ、そのような個性や特徴は何の意味もないからである。そして、これを自己の側から見ると、これが自己の存在理由であり、人生の目標であることが出来たのである。

そしてこの個性というのは、自分自身が自己の同一性として、そして自己のタマシイ、精神の拠り所として持ち続けてきたものなのである。しかしもちろん、環境が変われば、これもまた忘れられ、失われ、消えて行く運命にあるのは、仕方のないことなのである。

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2019-0307-0313