index< 日誌 < ax背景< 23b-92 「錯覚」p9 |
最初、突然で不意の驚きや脅威であったものが、あるいはまた、不意であるがゆえに、その瞬間は未知で得体の知れないものであったことが、次の瞬間には、その原因とそれがやってくる方向や、その理由、またその物理的特性などを判断することによって、驚きと戸惑いの状態から、相手との対応の仕方を予測した動作へと移行している。 最初、戸惑うだけの情緒だったものが、怒りや恐れ、喜びや、あるいは注目するといった、現実的で具体的な感情へと移行している。対象たる相手を理解した、自己の感情の具体的な表現としての表情やポーズ、そして、それらの行為のための行動へと身体が向かっている。 |