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2、歴史的空間的限界。


それは、狭い国土に密集した人間関係と、島国であるという、歴史的に外国との接触が非常に限られた世界であることが、大きく影響している。また、島という民族の偏った単一性が、争いの最終的・物理的・肉体的解決を困難にしているのである。

仮にこれを押し通して、敗者を根こそぎ根絶にすると、島全体の存続を危うくするからである。大陸におけるような、「逃げ続ける」ということが不可能な空間の世界なのである。だから決定的な大きな争いをお互いに避けようとするし、また、そうであり続けたのである。

日本の歴史には宗教戦争や異民族がない。天草四郎の乱は、宗教に名を借りた農民反乱であったし、モンゴルの侵攻は日本自体が持つ国力によって水際で跳ね返している。20世紀の東亜戦争では、アメリカ自体がどこまでも日本を恐れるあまり、水際戦争まで至ることがなかっ。核の使用で地上戦を避けたのである。

戻る。             続く。

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2019-0317-0327