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3、宿命。


この場合、土器と鉄の発明は伝播や模倣も当然あったであろうし、しかし、そしてまた同時に、各個別に、独自に発明されていったことも当然考えられる。

なぜなら、それぞれが隔離し孤立していた大陸(ユーラシア、オーストラリア、南アメリカ)で共通に土器と石器が見られるからである。しかし鉄は見られない。

また、中国の場合、鉄ではなく青銅が用いられている。この場合は、やはり、伝播というよりも個々別々に、それぞれが何ら交流といったことがないまま、孤立したまま独自に取得したと考えるべきである。

種としての進化の原理の同一性が、ある歴史的な段階において、このような道具と手段の取得と使用を必然のものにしたのである。その進化の方向や生活の様式において、避けて通れないものとして人類を追い立てたのである。

戻る。             続く。

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2019-0406-0408