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2、存在の条件。


人間は、どうにもならないことに悩んだりしないのである。こうしたことが石器から鉄器への進化を阻むと共に、また、このような生産と生活の大きな変化を避け続けたのである。

生活の変化を嫌ったのである。変化を避けることによって、自分を保存し、自分が自分であり続けたのである。生産と技術の進歩を阻むことこそが、自分たちの存在の条件になっていたのである。

しかしまた、このインカ帝国といえども、そうした変化へ向かうというのが必然なのであって、また、それがどうしても避けて通れない歴史の必然なのであって、現実の環境と自らの要求に適うものではなかっただろうか。

戻る。             続く。

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2019-0406-0408