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それは、自分がいままで生きて来た世界なのである。そして、だからまた、だれもそうした「囲いの中」から出ようとしないのである。それが自分にとって、もっとも安全で安心できる世界なのである。だからまた、そうでない者、そうした秩序の序列を破戒する者を容赦出来ないのである。 それは自分の居場所とアイデンティティーに対する脅威でしかないのである。だからまた、序列のカーストはどうしても必要なのであって、そして自分は序列の中の普通の人間であろうとするのである。平凡で一般的な普通の人間であろうとするのである。 そして、そうであるためには、自分よりも下の者がどうしても居なければならないのである。それは、そうであるはずだし、そうでなければならない存在なのである。そして、そうであることによって自分の立場が保障されるのである。 |
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2019-0406-0408