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あるいは副次的、また間接的、あるいはまた偶然に過ぎなかった、どうでも良い繋がりの連鎖といったものが、いつの間にか周りをリードする主導的な連鎖に変わっている、というようなことが起こる。 あるいはまた、反対に、それまで主導的な連鎖であったものが、いつの間にかどうでも良い、二次的で間接的なものに変わっていて、そしてそれがいつしか、それすらも忘れられ、失われ、消えて行く。そしてそれが当然の当たり前の日常と化しているのである。 すなわち、パターンや種の型式と言っても固定したものではなく、常に揺れ動き、歪み、きしみ、多少なりとも変動を繰り返していて、表面に現れるのは、その結果に過ぎないということである。 だからまた、それに惑わされてはならないということである。大事なことは、それを動かしている必然性の原理であり、種の自律性としての個性が問われているのである。 |