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4、未分化


もう一つは、――この場合、非常に深刻な問題を含んでいるのであるが――自己の精神内部での分裂がほとんど見られず、むしろ、自分と外の他者との関係において、自分を意識している場合である。

この場合、個人の精神の中で自己が自律しておらず、自己と他者の間の境界線が曖昧(あいまい)なままなのである。従って、それはまた、本来的な意味での自意識は存在しない。それが意識されることも、自覚されることも、理解されることもない。それは、人権とプライバシーという概念の存在しない世界なのである。

戻る。             続く。

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