index< 日誌 < s設定 < 24a-04「意志の誤解1」p9 |
そうは言っても、このような現実の必要と、それを生きる人間の意志が、人々の行為や表情、仕草とといったものを作り出しているというのは、現在、多数の人々が認める常識ではないだろうか。 しかし、それでもやはり間違いは間違いとして、誤解は誤解として言わねばならない。世界中の誰もがそれを正しいと言っても、そんなことは関係がない。間違っていることは間違っていると言わねばならない。 しかし、それにしてもなぜ、このような「意志」や「必要」といったものが、私たちを支配し動かしているように思えるのだろうか。それは、その方が自分にとって有利だからである。そう思うことが、自分たちの利益に有利だからである。だから誰もが、そう思いたがるのである。 |