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こうしたことは別の見方をすれば、恐れて気がかりだったことが、何ら取るに足らない、自分にとって何ら危険のないものと判明した場合の、瞬間的な安堵の吐息の場合にも見られる。 安堵から気が緩められ、神経と顔面の筋肉が無秩序に拡がり拡散する。集中していた目の中心から、顔面の周辺に向かって優しく穏やかに、緩やかに拡がって行く。そして、それを無意識に確かめていて、それを自分の「しるし」として?みしめている。 それは自分にとって、そうであらねばならないものなのである。そうして自分を感じ、そして確かめているのである。そしてこれが微笑の表情のカタチなのである。自分にとって心地よい感じというのは、こうした状態を指しているのである。 ただし、この場合は安堵だけでなく、「あざけり」やせせら笑いをも含むものであって、しかしそれでも、内心の安全で安心という感覚では同じなのである。 |