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しかしまた、こうした場合どちらが偏見なのか、にわかに判断できないのである。また、どちらが主観で客観なのかという、その基準そのものが問われてしまうのである。自分たちの価値観や正義、常識といったものを、まったく異質な次元の異なる基準でもって、測らねばならないからである。 これは言い換えると、そこに生きている者の、主導的で支配的な最大多数の人間の存在を脅かす者なのである。自分たちの常識を破壊する者なのである。このシステムの秩序を破戒する恐れがある者なのである。 だから、そうして意味で妥協も出来ず、許すことも出来ず、許してはならない存在なのである。そしてこれがケイサツの使命であり、任務であり、正義なのである。 |