index< 日誌 < y肉体 < 24a-35肉体の記憶 2 「交感」p5 |
心臓病を患(わずら)った人が、交通事故で亡くなった人の心臓を移植したところ、夢の中で頻繁に交通事故の夢を見るようになった、という話がある。これは新しく入ってきた心臓が、まわりの臓器の生体と反応して交感・交流し、そして何かを共有しようとしているのである。 そうやって、お互いを理解し馴染み合い、溶け込もうとしているのである。確かにこれは意図的でも計画的でも意識してそうしているのでもない。なぜならそれは意識以前の、それどころか肉体そのものの肉体自身の営みだからである。 だからそれは何らかの目的や意図を持った、意識的なものであるとは到底言えないものなのである。それは、言い換えれば、偶然と錯覚がもたらしたものなのである。何も、だれかがそれを望んだから、そうなったのではないのである。 |
履歴へ 続く。
index< 日誌 < y肉体 < 24a-35肉体の記憶 2 「交感」p5
2019-0513-0516