index< 日誌 < c信じるもの < 24a-44異人2 「宿命」p6 |
これ以外の居場所というのを、あらかじめ持たないような存在なのである。つまり、どこまで行っても異人種ににしか成れない、そういうタイプの人間なのである。 ただ、そうしたことが時代の転換期において、表面に躍り出てくるのであって、例えば、それが時代の安定期であれば、何ごともなくただ平穏に忘れられ、消えて行くだけの存在なのである。 これは自分の意志や望みとは全く関係のないことであって、自分でもどうにもならない性格なのである。このような異人種は、他の生き方が出来ないように、あらかじめ出来ていて、そのように設定されているのである。自分の預かり知らないところで、もともとそのように出来ている、ということなのである。 |