index< 日誌 <ar象徴< 24a-57象徴の世界 1 「舞台」p4 |
このような自分の中にある、何らかの記憶の痕跡を呼び起こす印象といったもの、あるいは、反射的な無意識の行動へとうながすサインといったものが、現実世界のあちらこちらの、どこにでも拡がり散らばっている。 当然である。これが自分にとっての現実世界の意味となっているからである。また、もしもそうでなかったなら、現実との一切の係りといったものを、人間は失ってしまう。そしてまさにこれが、自分と現実との係り方なのである。 このような自分の中にある印象と象徴の世界が、自分にとっての観念の世界の舞台であって、意識と思考の源泉になっているのである。 |