index< 日誌 <al境界< 24a-63 くり返し 2 「必然性」p8(19-64「くり返し」の続編) |
同じことの繰り返しが、常に「繰り返す」という閉じた世界を作り出し、それだけで自律した必然性の自己完結した世界を作り上げる。そして、ここにおいて自己と他者が分離し、区別され、自己と他者との間に境界線を持つに至る。 しかし、それが自分に意識されることはほとんどない。意識するキッカケもなく、動機も必要もないからである。そうしたことは、むしろ意識されてはならず、意識されない方が、こうしたシステムの中を生きる人間にとっては、生きて行く上で必要なことなのである。 それでも、それが意識されるというのは、そういう人間は、まわりの人間とどこか違う人間のことなのである。あるいは、まわりの人間がこの人間だけにそれを許していないからなのである、まわりの人間と同じように生きることが許されない以上、嫌が上にもそれが意識されてしまうのである。 |