index< 日誌 <av表情< 24A-95「否定の表情」p4 |
20世紀初頭、欧米の人類学者たちが辺境の、それまで外の世界と一切交流の無かったポリネシアやアマゾンの未開の民族と始めて遭遇したとき、初対面の彼らとの意志表示の共通性に戸惑い、驚き、ためらったのもそうなのである。 少なくとも「Yes」と「No」は、この首をタテに振るか横に振るかで通用したのである。そしてそれが、いったいどこでこのような共通の動作とポーズといったものを身に付けたのか、どうしても理解が出来なかったのである。 それは、だれからも教わったことがないはずなのに、ほとんどの民族で共通の意志表示の仕方として定着していたのである。 そして、こうしたことは否定の反対、すなわち肯定と承諾、あるいは容認としての「顔をタテに振る」、うなづくという動作にも見られる。アゴを引き、息を呑み緊張するといった、認めるという動作に見られるものなのである。 |