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1、すがって生きる。


自分の立場や事情といったものを包み隠さず、相手に対してありのまま表現しようとすると、それはつまり、自分の身体を通して表すことになる。

無防備であること、守る必要もなく、またそうした警戒心もない、ということを表わそうとする。たとえ表面だけでもそうすることによって自分を信じてもらおうとする。自分は無抵抗で弱い立場であることを、自分から進んで示すことによって、相手に信じてもらおうとするのである。

無抵抗であるというのは、何をされても逆らわず反抗しないという、そうした意志も能力も実力もないことを相手に示すことによって、相手の慈悲にすがるしかない弱い立場であることを自分から進んで示すことで、信じてもらえると思っているのである。実際、相手もそれを何よりも望んでいるのである。

しかし、こうした場合、自分も相手も決して信用できない。どちらも自分の都合だけで相手を信用しようとしているだけだからである。自分の考えがない人間など、信用出来る訳がないのである。

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2019-0624-0725A