index< 日誌 <s設定< 24b-01「文明の条件」p8 |
種という集団の枠の中で、個体同士がそれぞれ似通った姿カタチ、クセや習性を持って生きている。これが個性なのであるが、しかしこのような個体の個性、この小さな相違点といったものが変異と適応、自然選択の出発点となっている。 しかし、このような相違というのが現実に現われている以上、それはそれ以前のところでどこか違いがあったのだ、ということである。 すなわち、それ自身の肉体内部の形質や生理の機能、そしてあるいは、意識や精神の世界のどこかに相違点があったのだということである。あるいはまた、そうせざるを得ないような事情が、自分の周りの特殊な環境の条件としてあったのだということである。 |