index< 日誌 av表情< 24b-15「肉体の反射」p8

7、手段。


このようにして表情や動作といったものが、その起源や本来の目的から切断された、一つの意識された目的を持つ意図的な手段となってゆく。それが本来持っていた意味や理由から分離して、一つの形式的で表面上だけの、それだけで独立したコミュニケーションの手段となっている。表情が、それだけで自己目的と化している。

人間が何かを意識するというのは、このことなのであって、意識はこのような手段を通してのみ自覚される。すなわち、現実に存在する自分と、意識の世界での自分とは別の者だというのが知られてくるのである。

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2018-0707-0710