| index＜ 日誌 ＜ au錯覚 ＜ 24b-40思い込み⑤ 「幻想」p9 |
| 感覚自体は、外からの刺激の反射作用といったものが、自己の内部で無限に堆積されて行って、そしてそれが、それ自体で完結し自律したシステムを生み出したということである。 刺激としての反射作用が、それ自体で、生理的で情緒的な感性として凝集し形成されたのである。数万数億年に渡る、無限に繰り返される同じことの繰り返しが、それ自体で自律し自己完結した自己の世界を作り出したのである。 そしてまた、記憶といったものも、たとえそれが断片的で本筋がすでに見失われたものであっても、何かしらの他の感覚や印象との関連性において思い出されてくるものであって、また、そうした何らかの印象の痕跡としてだけ、残っていたりもするのである。 |