| index＜ 日誌 ＜ai原理＜ 24b-48上下の関係② 「マイノリティー」p9 |
| そして、それ以上に、自意識というのが、どこまで行っても自律することが無いのである。このような世界では、どこまで行っても誰も自律することがない。自分で考えて自分で判断する、ということがないのである。 そして、このような自意識の欠落こそが、このような世界の特徴なのであって、そしてその成り立ちの根本的な条件なのである。このようにして、自分が自分で自律し得ないがゆえに、自意識は、他人との関係に求められる。 すなわち、下の者に対する蔑みと差別こそが、世間から自分を認めてもらう条件になっているのである。自分は「下の者」ではないし、少なくとも、それより少しは上の者であるという根拠を与えてくれるのである。 |