index< 日誌 <asWeb< 24b-53「動脈と静脈」 |
血管の動脈は、自律神経によってその内径を調節し、臓器内への流量と流速を変えている。血管内径の収縮と膨張が体温調節や筋肉運動、そして感情の起伏に連動して働いている。また、動脈は、心臓からの強い圧力がかかるために、壁が非常に厚くなっている。 静脈には、このような圧力がかからないために、壁が非常に薄く、そして逆流しないように「弁」まで付いている。また、自らが管の内径を調整する機能もない。その必要もない。、それはただ管内の内容物の増減に従って、その圧力で縮んだり膨らんだりしているだけで、動脈と異なり、 血管自体にそれを調整するような機能はないのである。 太い動脈には、心臓からの血液の強い圧力がかかるために、仮に傷によって体外に開いた場合、出血量が非常に多くなって失血死の危険が大きい。このために動脈は体内のより深い内側を通っていて、静脈は体表面近くを通っている。 動脈血は酸素を多く含み、血液は鮮やかな赤色をしている。静脈血はこの酸素を失ってどす黒い色をしている。 |