index< 日誌 <ag儒教 u列島< 24b-67上下の関係I 「自分たち」p7 |
身内や、近所や、知り合いや、友人という名目で近づいてきて、何もかも根こそぎ盗んで行く。上下の人間関係を持ち出して逆らえないうようにしておいて、――そしてこれが手口なのであるが――、義理と人情でがんじがらめにして、そうして何もかも奪って行くのである。 逆らえない弱い立場の者というのは、たとえそれが分かっていてもどうにもならず、また、どうにもならないことに悩んだりしないのである。 そうした、言わば個人の人権と所有権に関する境界が限りなく曖昧なのである。そもそも、このような社会にあっては、人権やプライバシーの概念が成り立ち得ないのである。また、それが理解されることもないのである。 |