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しかし、この変化とは何か。 それは、詰まるところ、それを見る者の都合のことを言っているのである。つまり、変化というのを感じ取る時点で、すでに何かしらの自分自身の目的や理由が、あらかじめ設定されているのである。 このような動機や目的が無いならば、そもそも自分が何かを感じるということ自体が無いのである。また、感じることも出来ないのである。要は、このような自分自身に対する目的や理由があって始めて、外の世界の変化というのが見えてくるのである。 また、それが見えて居なければならないのである。なぜなら、それは自分自身の存在の存続にかかわることだからである。また、そうして始めて、変化というのが何らかの原因や因果関係、規則や原理の下で動いているというのが知られてくるのである。 そしてまた、このような自意識なしに、変化というのが自分との係わりの下で捉えられることが無いからである。従って、このようにして始めて、時間ないし歴史という概念が知られてくるのである。 |