index< 日誌 av表情 < 24b-81「サイン化」p4

3、記号。


また、そうである以上、そうした表情が持つ意味といったものが、相手にも自分にも理解されてきて、そしてより完成された表情へと、すなわち、コミュニケーションの手段へと進んで行く。

つまり、それが始め行われた本来の動機や原因から離れて、それが忘れられて、むしろ感情そのものや、意志表示そのもののための手段として、象徴や印象化されたサインや合図として用いられるようになる。

具体的な事情が無視されて、それが意思表示のためだけの、サインや象徴の記号としてのみ、意味を持つようになるのである。自分の中の生理的で反射的な叫びといったものが、いつしか群れ全体に対する危険信号となっているのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 av表情 < 24b-81「サイン化」p4
2018-0811-0816