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2、概念の世界。

たとえば何らかのクセや習性、あるいはまた、頭の中の思考のパターンといったものも含めて、そしてまた、肉体のカタチの同一性といったものが、だれが見ても遺伝による先天的なものであるとしても、また、そうであるとしか説明のつかないものであったとしても、それが発現したのは自己の現実の世界においてである。

そしてまた、この現実の世界といったものは、同じものが二つとない世界なのである。何もかもが遺伝だとしても、やはり先代とはどこか違うのである。そしてそれも含めて遺伝だとするならば、それはただ単に概念上の空想の世界に過ぎないのである。

従って、そうである以上、その形質や習性といったものがどんなに似ていても、同じものであるとは言えないのである。それらは異なる別のものであると言わざるを得ないのである。

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2018-0825-0902