index< 日誌 < ai 原理 < 24b-91遺伝と適応C 「幻影」p5 |
しかし、それが遺伝によってなされた無限の可能性の発現だとしても、この発現自体が当事者たる本人の現実への適応があったからこそなのである。 そうした意味では、遺伝による先天的な特質も、後天的な学習によって取得された特質もほとんど区別できないのである。それらは本来同じ同一のものであって、ただその見え方、現れ方が違っているというだけなのである。 私たちは、そうした陰と光、暗と明、陰と陽、潜在と顕在、静と動・・・、などといった移ろいゆく捉えどころのない現実を、ただその時々の都合や事情によって自分勝手に解釈しているのである。 |