index< 日誌 < y肉体 < 24c-13種の記憶H 「まぼろし」p6


1、夢の中。

夢と現実との区別が限りなく曖昧になっていって、自分と他人を取り違えてしまいそうになる。そして夢の中では、そうした傾向がより顕著になって、簡単に自分と他人の境界を越えてしまう。

それどころか夢の中では、自分と他人が入れ替わる。自分が相手になっていたり、動物になったり、机や石や壁になっていたりもする。そうした、自分と他者との境界を欠いた非現実的な世界なのである。

現実に対する何の責任もなく、係わりも接点もなく、あるのはただ自分自身の頭の中の思い込みと空想の世界だけである。そしてこの世界の何もかもが自分の思い通りに動く。動いてくれるし、動かすことが出来るのである。確かに夢の中ではそうなのである。

履歴へ              続く。


index< 日誌 < y肉体 < 24c-13種の記憶H 「まぼろし」p6
2018-0825-0908