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夢の中の、そして白昼夢の中の幻覚といったものが、それなのである。夢の中の物語りや、白昼夢が暗示するイメージの世界が、そうなのである。見えるすがたカタチはどうでもよいのである。 それはどんなすがたカタチにもなれるし、取り憑きもするし、乗り移り、変質し、入れ替わったりもするのである。だからまた、どんな景色や状況、あるいは出来事やすがたカタチを取っていようとも、そんなことはほとんど関係がないのである。 何もかもがそれらを透かして、それを通り抜けて見えてくるのである。そしてこれが感情や情緒の世界なのである。主観的な思い込みと偏見、そして自分が信じるもの、そうでありたいと思う願望の世界なのである。 |