index< 日誌 < y肉体 < 24c-18種の記憶M 「閉じた世界」p2 |
世の中には他人というのがいて、それが自分とは別の者だというのが、どこまで行っても気づくことがない世界である。そしてこれがタマゴの中の世界であって、未だ現実を知らず、知りようもなく、自己と他者の区別もない、そうした世界である。 そしてこれが言葉にもカタチにもならない世界を生み出しているのである。自分しか居ない世界に、自分を確かめる方法など無いのである。自律神経が自分たちだけで独立して、閉じた世界の中で自分勝手に夢を見ているのである。 夢と現実世界との境界が限りなく薄れてゆく。主観と客観、自己と他者の区別も限りなく曖昧なままで現実が営まれている。 |