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それで表面上だけでも、何か新しいことをする場合があるのは、周りに急かされるか、誰もがそうしている場合だけなのであって、自分の考えなど始めから最後まで何一つ無いのである。 そしてこの自分の考えがないということが、ここで生きる人間の幸福の源泉なのである。自分の考えがないというのは、自分はいつも周りのみんなと同じ仲間なのであり、自分だけが傷つくことも損することもないということである。 そしてこうした自分を幸福であると信じているのである。これを公平と平等、そして安全で安心な世界と信じている。 |